管理職と若手社員の相互コミュニケーション ‐【2】-
相互コミュニケーションを促進する「声の掛け方」
相互コミュニケーションを促進する鍵は、言葉そのものを変えることにありそうです。よくある職場内の場面において、具体的な声の掛け方の工夫をご紹介します。日々の何気ない一言を少し意識して変えるだけでも、職場内のやり取りはぐっと円滑になり、相互理解も深まっていきます。まずはできるところから、言葉の選び方を見直してみることが、コミュニケーション改善の第一歩となるでしょう。
▶ 励ますとき:「抽象的な激励」ではなく「状況への共感」
× NG例
「元気出せよ」
○ 言い換え例
「今、作業が立て込んでいて大変そうだね。どこか詰まっているところはある?」
🔎 ポイント
・感情を指示しない
・状況を観察し、相手の負荷に言及する
・相談の余地を残す
→ 若手社員にとって「理解されている」という感覚につながる。
▶ 褒めるとき:「成果」ではなく「人・行動」に焦点を当てる
× NG例
「いい資料だね」
○ 言い換え例
「●●さんは、情報を整理して分かりやすく伝えるのが上手だね」
🔎 ポイント
・成果物だけでなく、本人の強みを言語化する
・再現可能な行動として伝える
→ 自己効力感と成長実感を高めやすい。
▶ 指摘するとき:「人」ではなく「物・事実」を主語にする
× NG例
「あなた、ここ間違っているよ」
○ 言い換え例
「この資料の数字に、元データと違う部分がありました」
🔎 ポイント
・主語を「あなた」から「資料」「数字」に変える
・評価ではなく事実を伝える
→ 防衛反応を抑え、修正行動につなげやすい。
▶ 改善を促すとき:「命令」ではなく「選択肢」を提示する
○ 例
「この部分、①表にするか、②図にするか、どちらが伝わりやすいと思う?」
🔎 ポイント
・判断を委ねることで主体性を尊重
・管理職の考えも共有しやすくなる
▶ 指摘するとき
× NG例
「ここ間違ってるよ」
「なんでこうなったの?」
→ 人に向かう言い方
○ 言い換え例
「この資料の数字、元データと違うみたいだね」
「この部分、もう一度一緒に見てみようか」
🔎 ポイント
• 主語を“あなた”にしない
• 物・事実に向けて話す
• 責任追及より修正に向かう
▶ 放任になりやすい一言
× NG例
「任せるよ」
→ 実質“放置”に聞こえる
○ 言い換え例
「まずやってみて、途中で一回見せて」
「方向性はこれで、細部は任せるね」
🔎 ポイント
• 丸投げしない
• 確認ポイントを設定する
▶ 失敗時
× NG例
「だから言ったよね」
→ 信頼を大きく削る
○ 言い換え例
「ここで引っかかったのは自然だよ」
「次はどこを先に確認するとよさそう?」
🔎 ポイント
• 過去責任より未来行動
• 学習に変換する