心理的安全性を高めてチームの成果を上げる (2)
心理的安全性が低い環境、具体例
前回、心理的安全性が低い環境でみられる4つの不安をご紹介しました。以下のようにイメージしやすいように具体的な状況で考え、もし「会議で発言がない」、「ネガティブな報告がない」などといった事例が身近であれば、もしかしたら心理的安全性が低い組織環境である可能性があります。
心理的安全性の測定方法 7つの質問
心理的安全性を測定する方法としてエイミー・エドモンドソン教授は、次の7つの質問を提唱しました。1~7の7段階で、Q1・Q3・Q5はスコアが低いほうが、Q2・Q4・Q6・Q7はスコアが高いほうが良いと判断します。組織のメンバーがどのように感じているのか定量化して現状把握した上で、どのようにして心理的安全性が高い組織作りをしていけばいいのか、次回検討していきます。
Q | 項目 |
1 | If you make a mistake on this team, it is often held against you. チームの中でミスをすると、たいてい非難される。 |
2 | Members of this team are able to bring up problems and tough issues. チームのメンバーは、課題や難しい問題を指摘し合える。 |
3 | People on this team sometimes reject others for being different. チームのメンバーは、自分と異なるということを理由に他者を拒絶することがある。 |
4 | It is safe to take a risk on this team. チームに対してリスクのある行動をしても安全である。 |
5 | It is difficult to ask other members of this team for help. チームの他のメンバーに助けを求めることは難しい。 |
6 | No one on this team would deliberately act in a way that undermines my efforts. チームメンバーは誰も、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない。 |
7 | Working with members of this team, my unique skills and talents are valued and utilized. チームメンバーと仕事をするとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる。 |