あなたは大丈夫?心理的安全性セルフチェック
相次ぐ不祥事から垣間見える共通点
昨今SNSやメディアが多様化し、情報が爆発的に拡散していく時代になりました。そんな中での企業の不祥事、従業員個人の不品行や不適切な言動は、瞬く間に企業全体の評判低下につながり、さらに多くの人々の記憶に長く残ります。更には、バイトテロや迷惑動画など予期せぬ被害を被るケースもあります。このような迷惑動画は企業への誹謗中傷が目的ではなく、その多くが自己顕示的願望と言えるものです。また、動画を拡散したユーザーの多くは、テロ行為を非難する意図でリツイートしており、大多数は企業を攻撃する意図はないと推察されます。然しながら負の記憶になるのは避けられません。
直近の日大・大麻事件での会見では、事件そのものよりも、むしろ大学経営層側の体制の在り方について、ネガティブな印象を与えてしまいました。マイナカードや大手中古車販売会社の自動車保険の不正請求、またそれに連鎖し相次いで明らかになるトラブルの数々には驚きを隠せません。
企業や組織の不祥事には、ある程度の共通点が見出せます。キーワードでは「パワハラ体質」、「風通しの悪い組織体制」、「隠ぺい体質」、「利益・目的達成至上主義」などが出てきます。
▼倫理的リーダーシップの不足
経営陣やリーダーシップ層の中に倫理的な指針や価値観を欠いた人物がいる場合、その企業の文化全体に悪影響を及ぼす可能性があります。倫理的なリーダーシップが欠如すると、不正行為が容認される雰囲気が広がる。いわゆる上司パワハラや高圧的な態度に妄信的に従わざるを得ない部下の関係。
▼監督体制の不備
企業の監督体制やコーポレート・ガバナンスの不備が不祥事の発生につながる。適切な監査や内部通報体制の構築、レピュテーションリスク(企業や製品の評判が悪化するリスク)への対策も必須。内部通報がもみ消されたり、適切に対処されなかったりすることで不祥事やリスクが肥大化する。
心理的安全性セルフチェック
共通点を見れば、これまでテーマにしてきた「心理的安全性が高いチームや組織であるかどうか」が非常に重要なポイントだと理解できます。相次ぐ不祥事を目の当たりにすると、自分はどうだろう?うちの組織は大丈夫?と不安が過ぎることもあるのではないでしょうか。
心理的安全性、アンコンシャス・バイアスのどちらも、「自分自身がどのような思考や考え方のクセを持っているのか」を認識することが最初のステップであり、その上でのチーム・組織作り、そして、健全な企業風土の醸成へとつながります。
その第一ステップを後押しする、「心理的安全性診断Webページ」をアンビシャスで作りました。30問の質問に3択で回答すると、回答に対するコメントとグラフで結果が表示されます。グラフでは5つのカテゴリの中でどこが苦手分野か一目瞭然。気になる自分自身の心理的安全性の有無を1分程度で簡単にセルフチェックできます。無償で公開していますので、ぜひご活用下さい。