採用面接で知っておきたいコト-⑤-
ハイパフォーマー分析の実施方法
コンピテンシー面接では、「活躍する社員には共通する行動特性(コンピテンシー)を持っている」、という考え方が前提にあります。従って、社内にモデルとなるようなハイパフォーマーがいなければコンピテンシー面接そのものの実現が難しくなります。また、社外のモデルではあまり意味がありません。事業環境や組織環境によって成果を上げられる行動特性は異なってくるからです。そのため企業や組織ごとに独自にモデルを作ることになります。ハイパフォーマー分析には非常に大きな手間と労力を要しますので、覚悟して取り組む必要があります。職種や役割、ポジション等ごとに優れた成績を収めているハイパフォーマーを選定・分析し、さらに事業環境に合わせて定期的に見直すことが望ましいと言えます。
特にヒアリングは重要です。ハイパフォーマー本人はもちろん、上司など周囲の社員にも行います。また、可能であるならばハイパフォーマー以外の社員にもヒアリングすることをおすすめします。双方にヒアリングすることによって、ハイパフォーマーとそうではない社員との行動特性の差が明確になります。ヒアリングでは、ハイパフォーマーが成功している背後にある思考や行動に迫る質問を行うようにしましょう。具体的には例えば以下のような質問です。
次回はこれら行動特性を面接に落とし込んだ時の面接の方法について検討していきます。