教育研修の実態 -⑤-

雇用市場 世界的トレンドはどうなっていくのか?

日本の少なくない企業の中には、足元の人材不足や採用難、スキルアンマッチなど危機感を持ち合わせていますが、世界に目を向ければ、更に先の未来を予測しています。世界国際フォーラム(WEF)が2025年1月に発表した、「Future of Jobs Report 2025」は、世界の雇用市場が2030年に向けて大きな構造転換期を迎えることを示唆しています。

2030年までに全雇用の22%で仕事のディスラプション(創造的破壊)が起こり、1億7,000万の新たな雇用が創出される一方で9,200万の雇用が失われ、結果として7,800万の純増となることが明らかになりました。テクノロジーの進歩、人口動態の変化、地政学的な緊張、経済的な圧力が、こうした変化の主な要因となり、世界中の産業および職業の再形成が進みつつあります。

企業1,000社以上からのデータを基に作成された同レポートでは、スキルギャップが現在もなお、ビジネス変革の最大の障壁となっていることが判明。業務に必要なスキルの約40%が変化すると見込まれており、すでに63%の雇用主が、直面する主な障壁としてスキルギャップを挙げています。AI、ビッグデータ、サイバーセキュリティといったテクノロジー・スキルの需要急増が見込まれる一方で、創造的思考、レジリエンス、柔軟性、俊敏性といったヒューマン・スキルも依然として重要です。変化の激しい労働市場で、この2つのスキルを組み合わせることがますます重要になってくるでしょう。

出典:世界国際フォーラム「仕事の未来レポート2025」<報告書発表> 2030年までに7,800万の新たな雇用機会が生まれる見込みだが、 労働力の準備には緊急のアップスキリングが必要 ~「仕事の未来レポート2025」~ > メディア | 世界経済フォーラム

レポートの中では、「テクノロジー・スキル」と「ヒューマン・スキル」の組み合わせが重要と示唆しています。AI時代であるからこそ、テクノロジー・スキルと同時にヒューマン・スキルの重要性も増すという点は、すなわち、どのようなキャリア施策を構築すればいいのかのヒントになりえるのではないでしょうか。なお、経産省では以下のようにまとめています。

❝生成AIの利用によって業務の効率化等が進む一方で、生成AIに頼りすぎると、社会人が業 務を通じて経験を積み重ね成長する機会が失われうる。とりわけ、従前、基礎的な業務をこなし、仕事仲間との対話を通じて経験値を培ってきた、新卒社員等の経験が浅い社会人に与える影響が大きいと考えられる。❞ 

❝企業における仕事の仕方にも、大きな変革が求められ、それとともに人材に期待される役割・必要とされるスキル要件も大きく変容する可能性がある。その一方で、「戦略的な思考」、「物事を批判的に考察する力」や「変化への適応性」等、これまでも重視されていた能力は、生成AI による仕事の仕方や求められるスキルの変化によって、これまで以上に重視されることが見込まれる。❞                               

出典:経産省「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方 」(令和5年8月)20230807001-b-1.pdf

経産省は、生成AIの活用で、経験が浅い社会人への与える影響への懸念も示唆しています。問いを立てる、仮説を立てるという能力は、生成AIを活用する上で重要な要素です。また、生成AIが出してきた答えが必ずしも正しいとは限りませんし、その問いや仮説次第で、答えが変わってきます。その判断をするのが「戦略的な思考」、「物事を批判的に考察する力」や「変化への適応性」という能力を持ち合わせる人間です。それらは、マネジメントを行う上でも重要なスキルとも言えます。

以上の観点から今後どのようなスキルを身につけていけばよいのか、現状のキャリア施策をどのような方向性で見直していくのか、次号検討します。

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