採用面接で知っておきたいコト-③-
面接の印象を左右するのは何か?応募者側の視点を知る
ミスマッチを避けるには、面接の精度を上げることが重要なカギとなってきます。では応募者側はどういう観点で面接に臨んでいるのでしょうか。言わずもがな、面接は企業だけではなく、応募者も働くに値する企業かどうか選定しています。
少し古いデータですが、エン・ジャパン(株)が実施した「ダメな面接、良い面接」についてアンケート調査(N= 2,691、2016.4)をご紹介します。
「面接を受けて、この会社には入社したくないと思ったこと/入社したくないと思ったこと がありますか?」という質問に対する結果から、「面接官の人柄と印象」がいずれも第1位に挙げられており、極めて重要なポイントであることが判明しました。
面接官の対応次第で、その会社に対する印象が決まってしまうため、面接官の対応や発言には細心の注意が必要だと言えます。また、応募者には直属の上司になる方から具体的な仕事の内容ややりがい、大変さなどをきちんと聞きたいという要望があり、それ次第でぐっと志望度が上がる可能性が高まります。そのためには、現場の担当者との連携が不可欠です。
加えて別の調査では、「採用がうまく行っている」と認識がある人事は、配置予定先の現場責任者や経営層などと関係性が良いという結果もあります。関係者が多くなるほど、募集前・面接前の事前の十分な連携が不可欠となっています。「面接はお互いが見極める場」という共通認識を持ち、正しく理解した上で、面接に臨みましょう。次号は、具体的な質問のテクニックについて検討したいと思います。